文系出身・入社2年目。トスコの若手社員が、官公庁案件のSEとして活躍できる理由
written by ダシマス編集部
社員500名規模、多数の大手企業を顧客として抱える株式会社トスコ。「人にやさしい企業へ」という企業ビジョンを掲げて、システム開発などのITソリューションで多くの企業を支えています。
砂子 千晴(すなご ちはる)さんは、入社2年目にして官公庁・自治体向けのシステム開発に携わり、プロジェクトリーダーとしても活躍中です。実は砂子さん、元々は文系出身でプログラミング未経験での挑戦だったそう。彼女がなぜシステムエンジニア(以下:SE)の道を歩む決意をしたのか、仕事のやりがいについてもお聞きしました。
システムエンジニア 砂子 千晴(すなご ちはる)さん
ノートルダム清心女子大学 文学部日本語日本文学科を卒業。2023年システムエンジニア職としてトスコに入社し、官公庁自治体向け情報管理システムの設計や開発の業務を行う。打ち合わせやシステム納品時の現地対応など、直接お客様と関わる機会も多い業務内容に、日々やりがいを感じている。
安定基盤を確立しつつ、幅広く取引実績を拡大し続ける独立ユーザー系企業
――まずはトスコについて、教えてください。
弊社は2025年で創業50周年を迎える、IT企業です。本社(岡山)の他に東京支社や名古屋事業所など、国内に7つの拠点を展開しています。「情報」を核としたソリューション事業やメディア事業を展開する、TOPPANエッジの関係会社でもあります。
その中で、独立ユーザー系という特殊なポジションを持っている会社でもありまして。TOPPANエッジからの案件を受託しながら、独自の顧客との関係性も築いている企業なんです。安定した基盤を保ちながら幅広く仕事ができるという点は、県内の同業他社にはない強みだと思っています。
――安定基盤だけでなく、営業力にも優れた会社なのですね。ホームページにもあった「システムインテグレーション」とは、具体的にどのような仕事なのでしょうか。
簡単に説明すれば、お客様のニーズを把握する要件定義などの上流部分から、システムの設計・開発、納入後のシステム保守の下流部分までの一連の業務を指します。初期段階のお客様へのヒアリングから始まり、その後の不具合やトラブルフォローまでワンストップでサービスとして提供している会社です。
文系大学・未経験からのSEデビュー。発展著しい業界でスキルを身につけたかった
――入社されるまでのご経歴を教えてください。
大学では文学部に所属し、物語や作家論など、国語の研究を行ってきました。小学校の頃から国語が大好きだったので、好きが高じた結果ですね。
――文系ご出身なのですね。どのような経緯で、トスコへの就職を決めたのでしょうか。
社会人になって、何か新しいことに挑戦してみたいと思ったんです。パソコンに触ることは得意ではなかったけれど、そこまで抵抗はなくて。日進月歩のIT業界に興味もありましたし、自分のスキルも磨かれるかなと考えていました。なので、就職活動でもIT業界に絞っていました。
あとは、両親の影響も大きいかもしれません。2人ともSE職の経験があり、仕事についてよく話してくれていたんです。就職した今もSEあるあるで共感しあったり、話せる範囲で仕事の相談もしたりしています。
――とはいえ未経験でのSEデビューということで、不安な部分も大きかったのではないかと思います。入社後、研修制度は何かありましたか。
入社前の段階で内定者研修が用意されていました。月に1度、プログラミングの基礎的な部分を研修担当の社員に教えていただくので、ある程度の知識をつけたうえで入社後の新人研修でしっかりインプットしていく流れでしたね。
――入社前後で、会社に対する印象が変わった点などがあれば教えてください。
SEって、なんだかお堅い職種なのではないかという印象を抱いていました。でも実際は気さくな方が多くて安心しました。仕事はきっちりこなしつつ、基本的には和やかな雰囲気なので、頼もしい先輩方ばかりで。私自身も穏やかな性格なので居心地がいいですし、すぐに馴染むことができましたね。
入社2年で官公庁・自治体向けシステムを担当。若手も安心して挑戦できる環境
――現在は、どんなお仕事に従事されているのでしょうか。
メインとなるお仕事は、官公庁や自治体向けの業務支援システムの開発や、運用後のメンテナンスやトラブル対応など、システム保守業務です。お客様の日々の業務をサポートしたり、数値集計や資料出力を簡易化させるような機能を集約したシステムを提供しています。
それ以外にも、さまざまな案件を並行しています。設計から携わっているものもあれば、保守フェーズに入った案件でお客様対応窓口のリーダーを務めているものも。近々お客様と直接お会いして、システム仕様の打合せなど上流工程に関する内容のヒアリングをさせていただく予定があり、ドキドキしているところです。
――官公庁や自治体向けのお仕事とは、かなり大きなお仕事ですよね……!どんな部分に、仕事のやりがいを感じますか。
毎日できることが増えていっている感覚がすごく楽しいですね。1年目は何でも先輩に確認しながら進めていましたが、今ではシステム設計にも携わって、仕事で行うプロジェクト内容や流れの理解も伴ってきていて。
プログラミングスキルと同時に、お客様の業務についての理解も深まっているのが自分でわかるようになって、それがやりがいにつながっていると感じます。
――成長実感があるのは嬉しいことですよね。反対に、仕事で難しいと感じる点はありますか。
やりがいの部分と表裏一体かもしれないのですが、できることが増えていくにつれて、自分の頭で考えて行動する場面も増えるので、仕事の難易度も上がってきていると感じます。
私はプロジェクトメンバー3人のリーダーを務めていて、メンバーへ指示を出す機会もあるのですが、それがすごく難しくて。複数人の進捗管理を行ったり、増えた分の作業量を見積もって計画を立てたりと、日々試行錯誤しながら仕事にあたっています。
――官公庁向けの仕事を任されたり、リーダーを務めたりと、チャレンジングな環境に身を置かれているのだなと感じます。会社としても、若手が活躍できる環境や機会を積極的につくろうとしているのでしょうか。
確かに、若手にもさまざまな経験をさせてくださる会社だと思います。でも決して放任するわけではなく、つねに上司の指導やフォローがある環境なので、安心して挑戦できていますね。
官公庁・自治体関係のような大きなお仕事も、先輩方とペアを組んで一緒に取り組んでいるので、不明点は逐次解決しながら向き合えています。部下の状況を見て挑戦の機会を与えてくださる上司や会社にも、日々感謝を抱きながら仕事をしています。
環境に甘えず、真摯に仕事に向き合うストイックさも
――1日のスケジュールを教えてください。
まず、午前中に進捗報告会議を行い、プロジェクトメンバーの状況を取りまとめてマネージャーに報告します。それからメールをチェックして、適宜業務を進めます。具体的には、お客様のお問い合わせへの対応やプログラミング、時間に余裕があるときは自己学習の時間に充てることもありますね。
お昼ご飯は、いつも同期で集まって食べています。午後も引き続き業務を進め、定時で退社するのが1日の流れです。
――日々の仕事の中で、砂子さんが大切にしていることを教えてください。
お仕事に真摯に向き合う姿勢を大切にしています。何かあいまいな部分があれば、そのままにせず、上司やお客様に尋ねて明確にする。作業に関しても、細かな部分まで突き詰めて妥協しない……。元々白黒つけないと気が済まない性格なので、それが仕事にも表れているかもしれません。
仕事に慣れてくると、どうしても環境に甘えてしまいたくなる気持ちが出てきてしまうもの。でもそんな自分を見つけたときこそ、日頃から気の緩みを締め直すよう、気をつけています。
――言葉通り、真摯に業務に向き合っておられるのですね。
実は先日上司からも、仕事がていねいだとお褒めの言葉をいただいたんです。実際に意識して取り組んでいたので、余計に嬉しくなりました。
年に2回、直属の上司との面談の機会が設けられており、その場で今後の希望のキャリアステップについても率直に伝えることができました。これからもっといろいろな仕事に携わっていけるように、上司にもその意志を伝えることができたのでよかったです。
若手・女性活躍も望める環境。文系出身者も、恐れずに飛び込んでほしい
――トスコのどんなところが好きですか。
社員の仲がいいので、働いていて楽しいです。出張に行く機会もあるのですが、一緒にご飯を食べながら他愛のない会話が弾んだり、仕事の相談もできたりして。心のあたたかい人ばかりなので、トスコでよかったなと思っています。
あとは、女性や若手からも管理職がしっかりと抜擢されているのも弊社の素敵なところです。文系出身でも、最前線でバリバリ活躍されている女性の先輩もたくさんいらっしゃって、励みになっているんですよ。私も「文系出身だったの?」って驚かれるくらいプログラミングの腕を磨いて、会社を支えるSEになれるよう、頑張っていきたいです!
――今後のご活躍も、心から応援しています。最後に、未経験からSEの道へ進もうとしている求職者の方へ、エールをお願いいたします!
入社して分かったのは、未経験でも入社してからいくらでもスキルは磨いていけるということ。必要なのは、不明点をきちんと調べたり、質問して自分の知識として落とし込んでいったりする力なのかなと思います。
分からない単語の連続や仕事全体の把握など、難しいと感じることも多いかもしれません。ちょっとした間違いで処理を思い通りに動かすことができなくて、パソコンが憎たらしく感じることもあります(笑)。でもだんだんと理解が追いついて、業務でのひらめきが増え始めるのはすごく楽しいですよ。上司や先輩方も必ず支えてくださるので、恐れずに挑戦してみてほしいなと思います。
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