全国の中小企業の働き方を改革する。100年企業ワクスマの進化と若き社員の挑戦の日々
written by ダシマス編集部

株式会社WORK SMILE LABO

岡山県に拠点を置く株式会社WORK SMILE LABO(以下:ワクスマ)は、事務機器販売から「中小企業の働き方提案事業」へと進化を遂げた異例の会社です。100年以上の歴史を持つワクスマが、現在の姿に変貌を遂げたのは、実はつい最近のことだといいます(取材:2025年6月)。
今回は、採用・業務支援を担当する4年目社員の有吉さんに、明治期から令和へ、4代もの世代交代を経た重厚な歴史とベンチャーマインドを兼ね備えた同社の魅力を伺いました。「自社が顧客のモデルになる」というユニークな営業アプローチと、業界全体を巻き込んだ働き方改革への取り組み、そんなワクスマで働く4年目社員のチャレンジングな歩みを、まっすぐに伝えていただきました。

課長・採用担当 有吉みなみ(ありよし みなみ)さん
1999年生まれの26歳。岡山で生まれ育ち県内の環太平洋大学に進学。2022年に株式会社WORK SMILE LABOに入社し、営業マンとしてお客様の働き方をよりよくするためのご支援をさせていただきながら、採用担当者としても活動。現在は(社)中小企業働き方支援協会の事務局メンバーとして全国のお客様にご支援をおこなっている。
自社が働き方の実験対象?顧客のモデル起業となって仕掛ける営業とは
──まず、ワクスマの事業概要について、教えていただけますか。
弊社事業は、3本の主軸事業の柱から成っています。1つ目は働きやすい環境作り支援、2つ目はデジタル化支援、3つ目が働く人の採用と育成支援です。そのどれも、中小企業の「これからの働き方」を提案し、職場環境の改善や各社の社員満足度の向上を目的としています。
──元々は、事務用品やオフィス家具などの販売事業を展開していたとのこと。どのようにして現在の事業に移り変わったのでしょうか。
おっしゃる通り。弊社は1911年に創立した、墨や筆、半紙などを販売する「石井弘文堂」からその歩みをスタートさせました。時代の移り変わりとともに業務用ファックスやコピー機、パソコンなど、商材の幅も増やしながら会社の規模も拡大。1969年には「石井事務機センター」へと、最初の社名変更を遂げます。しかし時流とともに価格競争の激化を経験し、新たなビジネスモデルを模索する中で辿り着いたのが、現在の「働き方提案事業」でした。
元々の事務・オフィス用品の販売事業にくわえ、採用・育成、DX化促進、オフィスデザインなど、多角的な働き方提案事業にシフトしていく中で、社名も現在の「WORK SMILE LABO」に刷新。働き方提案事業を通じて、岡山を中心とした中小企業を盛り上げるため、総合的な営業活動に取り組んでいます。
──現在の姿は、当初の事業の地続きになっているのですね。そんな貴社の特徴はなんだと思いますか。
弊社の特徴は、お客様に提案する働き方施策のすべてが、自社で実践・検証した内容だということです。販売している商品も、社員が実際に業務に使用して、いいと思ったものを自信を持ってご提案します。
社名にも表れていますが、弊社自体が「笑顔」で「働く」「研究所」となって、笑顔あふれる働き方をアップデートし続ける。お客様のモデル企業となることで、信頼感あるご提案ができるように努めています。
くわえて、来社提案型の営業スタイルをとっているのも、弊社のユニークな点です。これを事務機業界では、「ライブオフィス」と表現しています。例えるなら、商材となる事務用品を、実際のオフィスで使用しながらお客様に提案する「ショールーム」的な立ち位置を、弊社自身が担っているのです。
働き方改善といっても、お客様の抱えている課題によって、改善施策はさまざま。そのため実際に弊社にご来社いただき、導入している物品や社員の働き方の事例を直接確認して、必要なものを選びとっていただいています。
全国へ発信する「笑顔で働く世の中づくり」の原点には、過去の苦境があった
──事業概要や取り組み方など、ワクスマならではの特徴が随所に表れていますね。そんな貴社の指揮をとる社長がどんな方なのか、気になりました。
4代目現社長の石井 聖博(いしい まさひろ)は、中小企業や業界全体に対して、とにかく熱い信念を持って向き合っている人です。
石井は当初他社で営業経験を積み、家業を継ぐために岡山に戻りました。当時はリーマン・ショックの影響があり、経営危機の一途を辿っていたそうで、自分の給料を払えないほどに。それでも、自社倉庫を売却してまで、従業員の給料は何とか支払い続けたそうです。
そうした苦境を打破するため、限りある資金を捻出して始めた新規事業こそが、人々が笑顔で働く世の中づくりを推進する、ワクスマの原点だったんです。
過去の苦しい経験から、衰退していく事務機業界自体を変えたいという思いを抱くようになり、次第に業界全体への働きかけを行うようになったそうです。
▼石井社長について興味が湧いた方はぜひこちらもご覧ください!
https://wakusuma.com/staff/71/
──事務機業界全体への働きかけには、具体的にどういったものがあるのでしょうか。
2022年に設立された「中小企業働き方支援協会」は、その象徴といえるかもしれません。「地方から、中小企業から、日本を元気に!」を合言葉に発足した当協会は、地方の中小企業が抱える多くの課題に向き合い、解決するのを目的に活動しています。加盟企業は、ビジョンに賛同してくださったBtoB事業者の皆様。都心の事業者と地方密着型事業者のマッチングを行ったり、各社の強みを最大化するマーケティング支援を行ったり。各企業の発展はもちろん、業界や日本企業全体の改革のために志を共にし、活動しています。
──他社にも働きかけながら、より大きなインパクトを起こそうと尽力されているのですね。貴社の成長と、今後の展望について、教えてください。
ありがたいことに、売上は毎年右肩上がりで成長しています。事業拡大に伴い、ここ数年でホールディングスへと経営形態を移行。ワクスマ自身が母体となり、コンサルティング事業に注力した子会社や、先ほどお伝えした「中小企業働き方支援協会」の設立・運営にも注力してきました。
弊社の目標は、全国の中小企業の働き方改革推進と、働くすべての人の職場満足度の向上。今後も業界全体を盛り上げながら、日本社会に貢献していきたいと考えています。
とにかくやってみる!前例のない日々を乗り越えた4年目社員の挑戦の軌跡
──有吉さんがワクスマへの入社を決めたのには、どんな理由があったのでしょうか。
「この会社は他とは違う」と、直感が働いたんです。就活の際、合同説明会で偶然立ち寄った弊社のブースで、自社や地域、そして業界全体に対する熱い想いとビジョンに触れ、私もこの会社の一員として一緒に働きたいと感じたんですよ。
──運命的な出会いがあったのですね。これまでどのような業務に携わってこられたのですか。
入社後は、まず営業部に配属されました。その後「中小企業働き方支援協会」の立ち上げのタイミングで異動となって、事務局メンバーに。賛助会員様向けの支援を中心に、オフライン交流会や商材ピッチイベントの企画・運営などを行っています。また、事務局業務のかたわら、採用プロジェクトのメンバーとして主に新卒採用に携わっています。
──協会の立ち上げから事務局メンバーとして活動されているとのことですが、大変なことも多かったのでは。
当初はとにかく手探りの日々でした。協会の認知度アップや協会として今後やっていきたいことを多くの方に知ってもらうために時には泥臭い日々もありました。振り返ってみると大変な日々でしたが、とにかくやってみる!の精神で頑張りました。前例がない仕事なので、挑戦してみないことには、何がうまくいくのかなんてわからないですから。うまくいかなくてもすぐに気持ちを切り替えて、また次の施策に手を伸ばす。それが今につながったのではないかと感じます。
──何事も挑戦から始まるのですね。そんな有吉さんが感じる仕事のやりがいを教えてください。
なんでも挑戦できることです。入社1年目で立ち上げメンバーに任命していただいて、社長と近い距離で裁量権を持って働けるのは責任の重みを感じると同時に、大きなモチベーションになります。
挑戦をすごく大切にしている企業文化ですし、枠にとらわれずに仕事に取り組める。そしてそんな社員の思いを大切にしてくれる会社なので、すごくやりがいを感じます。
福利厚生の裏にある社長の思い。理念に共感し成長意欲のある学生を求む
──有吉さん自身が気に入っている福利厚生や社内制度などはありますか。
社員の医療費を会社が負担してくれるのはありがたいですね。20万円の上限はありますが、業務内・プライベート問わず、怪我や病気で何か出費があれば会社が負担してくれるんです。
あとは、ユニークな手当が結構あります。例えば、SNS手当。全社をあげてSNSに力を入れているんですが、ワクスマの社員としてどういう働き方をしているのかを発信をすることで、3〜8万円の手当て金が会社から支給されるんです。他には禁煙手当だったり、住宅購入お祝い手当なども。若いうちから健康を維持して、将来のために経済基盤を安定させてほしいという社長の思いから、主に社員の健康やお金に関する制度が充実しています。
──公私ともに充実できそうな制度ばかりで、仕事にもさらに精が出そうです。ともに働いている社員には、どんな方が多いですか。
会社のビジョンに強く共感して入社している人ばかりです。あとは、オンオフの切り替えが上手な人が多いかな。仕事のときは全力で取り組んで、休みはしっかりリフレッシュする。プライベートでも交流が盛んで、休日に社長の手配してくださった船で無人島に行ったり、家族も呼んでバーベキューをしたりなど、和気あいあいとしていて仲がいいです。
──どんな方が、ワクスマには合うと思いますか。
成長意欲があり、成果を正当に評価してもらえる環境にやる気を感じる方にオススメしたいです。自発的に行動し、結果を出せば昇進や昇給でわかりやすく自分に還元されます。入社2年目で主任、翌年には課長、さらにその翌年には部長へ就任というキャリアパスの事例も生まれているので、チャレンジ精神旺盛な方にはぴったりです!
先ほど弊社独自の福利厚生についてもお伝えしましたが、学生の皆さんには条件以上に、会社の理念や価値観で企業選択をしていただきたいなと思っています。どんなに福利厚生が充実していても、結局長く続けられるかどうかは、会社に心から共感できるかにかかっていると思うので。
どの時代の学生にとっても、就活は大きな人生の分岐点になると思います。だからこそ妥協してほしくない。そのうえで、もし弊社をいいと思っていただけたら、ぜひ仲間となって一緒に働きましょう!
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求人情報:https://www.wakusuma-recruit.com/